ビタミンBの副作用と効果・効能
ビタミンBの副作用と効果・効能
ビタミンBの副作用と効果・効能をみてみましょう。
◆ビタミンBとは
水溶性のビタミンで、B1、B2、B6、B12などいろいろな種類があります。
ビタミンB群は主に、体内のあらゆる代謝に関わります。
摂取されたビタミンB群は、小腸から吸収されて、
体内すべての細胞にエネルギーを届けるために作用する成分です。
つまりは、体の機能維持に不可欠なビタミンなのです。
◆ビタミンBの副作用
ビタミンB群は水溶性のビタミンのため、
過剰に摂取したとしても尿中に排出されるため、基本的に副作用の心配はありません。
◆ビタミンBの効果・効能
@ビタミンB1
ビタミンB1は、炭水化物、いわゆる糖質をエネルギーに変えるビタミンです。
また、通常、脳は糖質以外のものをエネルギー源にすることができません。
つまり、脳を頭を使う時は、糖質をエネルギーに変換するビタミンB1も必要になります。
ビタミンB1が脳の働きの維持に重要な役割を果たすというわけです。
AビタミンB2
ビタミンB2は、糖質・脂質・タンパク質からのエネルギー生成に関わっています。
中でも、特に脂肪のエネルギー変換に不可欠なビタミンとされています。
長期の人や、運動したり肉体労働などハードな生活を送っている人は、
ビタミンB2の必要量が増えます。
BビタミンB6
ビタミンB6は、タンパク質や脂肪の代謝に必要なビタミンです。
ビタミンB6は、腸内細菌によって体内合成されるため、
基本的には欠乏症にはなりにくいですが、抗生物質を常用している方は、
腸内細菌の働きが妨げられるため、ビタミンB6が不足しやすくなります。
また、タンパク質を多く摂取する方は、不足しないようにしましょう。
CビタミンB12
ビタミンB12は、葉酸と協力して核酸の合成や赤血球の合成に関わっているビタミンです。
赤血球の合成の関与しているため、悪性貧血予防にも効果があるビタミンです。
また、脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割もあります。
◆ビタミンBが不足すると
ビタミンB群が不足すると、エネルギーや
赤血球が作られなくなるため、非常に疲れやすくなります。
@ビタミンB1
ビタミンB1が不足すると、末梢神経においては脚気、
中枢神経においてはウェルニッケ・コルサコフ症候群の症状が出ます。
脚気の具体的な症状としては、全身の倦怠感や手足のむくみ、
しびれ、動悸、食欲不振、重度になると筋力低下や心不全を引き起こすこともあります。
ウェルニッケ・コルサコフ症候群では、歩行困難や眼球運動の麻痺、
慢性化した場合には、記憶力の低下や健忘症も現れます。
AビタミンB2
ビタミンB2が不足すると、口唇炎や口内炎、舌炎、眼精疲労や眼瞼炎、
目の充血、脂漏性皮膚炎、成長障害、肌や体毛のツヤがなくなる場合もあります。
BビタミンB6
ビタミンB6が不足すると、食欲不振、成長遅延、先端疼痛、口角症、
口内炎、舌炎、筋力減少、肝臓脂肪変性、動脈硬化、貧血、麻痺、
痙攣、末梢神経障害、うつ病になったり、不眠症になりやすくなります。
CビタミンB12
ビタミンB12が不足すると悪性貧血、
神経系や睡眠の障害、消化器官の障害などがあります。
◆ビタミンBを多く含む食品
ビタミンB1は、豚肉、無精製の穀類、大豆、卵黄、野菜類、魚類などです。
ビタミンB2は、乳製品やレバー、豆類、野菜類などです。
ビタミンB6は、レバーや魚、メロン、卵、ナッツ類、キャベツなどです。
ビタミンB12は、肉類、卵、乳製品、魚類などです。