ビタミンEの副作用と効果・効能
ビタミンEの副作用と効果・効能
ビタミンEの副作用と効果・効能をみてみましょう。
◆ビタミンEとは
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、天然にはα、β、γ、δトコフェロールと、
α、β、γ、δトコトリエノールの8種類が存在します 。
その中でも、α-トコフェロールが最も生理活性が強く、
生体内のトコフェロールの90%を占めています 。
また、食べ物に存在するのは、
ビタミンEの中でもαトコフェロールとγトコフェロールがほとんどです。
ビタミンEは細胞膜や脂質に豊富に含まれ、それ自体が酸化することによって、
多価不飽和脂肪酸の酸化を防止する抗酸化作用があります。
◆ビタミンEの副作用
ビタミンEは脂溶性だが、ほとんどは水溶性ビタミンと同じように
余計な分は排出されますので、副作用の心配はありません。
ただ、1日あたり800mg以上摂取した場合、
皮膚のかゆみ、ほてり、むくみ、胃の不快感、頭痛などが起こることもあります。
また、最近の慶応大学などの研究においては、
動物実験ですが、ビタミンEに骨を壊す細胞の働きを活発にする性質があり、
過剰摂取による骨粗鬆症の可能性が高まることを確かめました。
◆ビタミンEの効果・効能
酸素の利用効率が向上し、
酸素を上手に利用できるようになりスタミナが増します。
血液をサラサラにするため、
心臓病や冷え性、血圧に効果・効能があります。
また、抗酸化作用により、老化現象を引き起こす要因となる
過酸化脂質の生成を抑える役割りがあります。
その抗酸化作用で血液中の悪玉コレステロールの酸化を減少させ、
血栓ができにくくする作用があることから、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの
生活習慣病の発症を予防するといった効能があります。
そのうえ、ビタミンEはガンの予防にも効果があるとされています。
◆ビタミンEが不足すると
ビタミンEが不足すると、疲れやすくなり、筋力も弱まります。
また、生殖機能の低下や流産、不妊症の可能性が高まったりします。
また、体内での酸化の速度が速くなるため、老化現象がでやすくなります。
それ以外でも、未熟児、脂肪吸収障害、溶血性貧血や神経症状が報告されています。
◆ビタミンEを多く含む食品
ビタミンEは、小麦麦芽、ナッツ類、葉菜類、卵、植物油などです。